《CAUTION!! この記事には性的な記述が含まれています》

My mother told me
not to talk to strangers in the street.
As the years went by, remembering,
I was never indiscreet.
But girls are girls and boys are boys
and boys and girls are fools.
We're all the same, so who's to blame
when it's nature makes the rules?
あたしの母さんは言いました
「通りで知らない人と話しちゃダメよ」って。
年月が過ぎても、忘れずに
決して軽はずみな真似はしなかったわ。
でも女の子は女の子で、男の子は男の子
そして男の子も女の子も皆おバカなもの。
あたしたちはみんな同じようなもの、誰が何と言おうと
自然の摂理が働く時なんてわかりゃしないわね?
Well, I walked down the street
like a good girl should.
He followed me down the street
like I knew he would,
さて、あたしは通りを歩いてた
お行儀いい子らしい歩き方で。
すると彼があたしのあとについてきた
きっと彼らしい歩き方で。

*Because a gob is a slob 
 wherever he may be.
 Listen and I'll tell you 
 what this sailor did to me.
*だって船乗りはろくでなし
 彼だってそうかもよ。
 だからあたしの話をよく聞いて
 この水兵さんがあたしにしたことを。

I walked to my house
like a good girl should.
He followed to my house
like I knew he would,
あたしは家まで歩いて行った
お行儀いい子らしい歩き方で。
すると彼もあたしのあとについてきた
きっと彼らしい歩き方で。

*Refrain
*繰り返し

I ran up the stair like a frightened hare.
I even locked my bedroom door.
I turned to the bed, almost fell over dead.
Somehow, he sneaked right in before.
あたしは怯えた野ウサギみたいに階段を駆け上がって
寝室のドアに鍵までかけたわ。
ベッドに戻って、死体みたいに倒れ込んだの。
でもどうしてだか、彼がとっくに忍び込んでたのよ。*1

I got into bed
like a good girl should.
He followed me into bed
like I knew he would,
あたしはベッドにもぐりこんだわ、
お行儀いい子らしいやり方で。
彼もあとからもぐりこんできたわ、
彼らしいやり方で。

*Refrain
*繰り返し

I pursed my lips, I tried a frown,
but frowning's not my style.
I tried a pout, but what came out
was a coy, inviting smile.
唇をぎゅっと結んで、顔をしかめてみせたわ
でもしかめっ面は苦手なの。
ふくれっ面もしてみせようとしたけど、できなかった
照れくさくって、笑いがこみあげてくるの。

I knew he would have had me
even if I had refused.
He didn't need encouragement,
but what he got he used.
思った通りのことを彼はあたしにしたのよ、
あたしがもし拒んでいたとしてもね。
彼に気合なんて必要なかったわ、
いつもどおりのことをしたまでだもの。

I got into bed
like a good girl should.
He followed me into bed
like I knew he would,
あたしはベッドにもぐりこんだわ、
お行儀いい子らしいやり方で。
彼もあとからもぐりこんできたわ、
彼らしいやり方で。

*Refrain
*繰り返し

I got me a time
like a good girl should.
He got him a time
like I knew he would,
それでひとときを過ごしたのよ、
お行儀いい子らしい過ごし方を。
彼もひとときを過ごしたわ、
彼らしい過ごし方で。

*Refrain
*繰り返し

He grabbed me tight
and he switched off the light
And he settled down to stay.
I would have said, "Please leave this bed,"
But who the hell is built that way?
彼はあたしをぎゅっと捕まえて、
明かりを消して、
すっかり腰を落ち着けちゃったわ。*2
「ベッドから出てってよ」って言うはずだったんだけど、
誰にもそんなこと絶対できっこないわね?*3

So had me a child
like a good girl should,
And he went off to sea
like I knew he would,
それであたしには子供ができてしまったの
お行儀いい子と同じくね、
そして彼は海に出て行ってしまった
彼ならそうするかもと思ってたわ。

Because a gob is a slob
wherever he may be.
Now you heard the story what
this sailor did to me.
だって船乗りはろくでなし、
彼だってそうかもね。
これであたしの話はおしまい、
この水兵さんがあたしにしたことよ。

*1 絶対男連れ込んでから鍵かけただろお前白々しい。
*2 settle downは「腰を落ち着ける」「気持ちが落ち着く」「定住する」など様々な意味がある。
*3 直訳で「誰がそんな風に作られたの?」。このthe hellは「ヤバーイ!」「すっげー!」などをあらわすスラング。もともと「I'm not built that way(わたしはそんなふうに作られてない)」=「わたしには無理・わたしにはそんな素質はない」という言い回しがあり、つまり「誰にもそんなこと絶対できっこない」という意味になる。チョベリバ。

text & tune: 18世紀英国歌謡に由来するシー・シャンティ(船乗り歌)

ふーん、エッチじゃん。

元歌は1719年まで遡るイギリスの古い猥歌I Went to the Alehouse (A Knave Is a Knave)《エールハウスへ行ったら(ならず者はならず者)》で、これは船乗りの間で流行った替え歌。オスカー・ブランドはこれをさらに整理し、A Guy Is A Guy《ガイ・イズ・ア・ガイ(男というものは)》というもう少しソフトな内容の歌に書き換え、ドリス・デイの録音によって大ヒットを記録した。


参考サイト


オスカー・ブランド
収録アルバム: Bawdy Songs and Backroom Ballads, Vol. 2 (Mono Version)
A Gob is a Slob
Audio Fidelity
2019-08-16